やっぱりこなたは怒ってるんだろうか

 2人分のソフトクリームを持って、そんなことを思う。

 怒ってなきゃ、あんな行動はしないだろう

 誰にでも分かる解答が浮かんできて、思わず頭を抱えたくなる。



 ジェットコースーターに乗った時もお化け屋敷に入った時も、こなたは女の子だった。女の子を演技していた。

 悲鳴を女の子ちっくにわざわざ変えたり、思い出したかのようにオレにしがみついてきたり、

こなたは明らかにオレの動揺を誘い込んでいた。

 そんなことをする理由は1つだけだ。やっぱりかがみ達の言った通り、ここ最近こなたに構ってやってなかったから怒ってるんだ。

 それが分かってるのに、こなたの様子を見てあからさまに動揺してる自分が腹立つやら情けないやら

 とはいえこなたを怒らしたのも事実ではある。

 どうしたものやら



 そんなことを考えている間にも、こなたの姿が見えてきた。



「…………」

 本当に悔しいけど、見とれちまう

 帽子を抑えながら、空を見上げてるこなたは華奢な体格からそうなのか、薄幸の美少女と言ってもなんの抵抗もない



「ほら」

 動揺を悟られない様に、オレはソフトクリームをこなたに差し出す。

 オレが動揺していると分かれば、こなたがどんな行動を取るか、考えただけでも恐ろしい。

 なんせこなたはギャルゲーで、男心というものを分かりきってるのだから



「おおーサンキュ〜……じゃなかった、ありがと」

 明らかに演技って分かってるのに、慎ましく微笑まれたらドキッとしてしまう

 男ってなんて単純なんだ! 冷静になれ! 目の前にいるのはあのこなただ!



「座ったら、隣り」

 そうやってこなたは少し右に体をずらし、スペースを作る。

「あ、ああ」

 ここで座らなかったら、こなたにバレる

 恐る恐るオレはこなたの隣りに腰掛ける。



 もう心臓はこれ以上ないくらいの高鳴りをオレに訴えてくる。



 なんとかしないと



 いかにこなたが怒っていようと、このままだとオレの理性が崩壊しかねない

 悪いのはこなたをほったらかしにしてたオレだ

 でもどうしたらこなたはオレを許してくれるんだ?





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