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失敗した
逆転の芽は完全に摘まれてしまった
薄々は分かってた
こんな手段は通用しないって
でも私にはこれにすがるしかなかった
でも無理だった
心臓が悲鳴を上げる
思った以上に痛く、冷たい
もう私の心臓は止まってるのかもしれない
「オレは」
そんな状態なのに、シンはさらにトドメを刺そうとする。
ホント、とこまでも空気の読めない子だ
「オレはいつものこなたがいい」
えっ?
なんていったの?
「いつもバカなことをしてきて、ぐうたらで、ゲームとアニメにどっぷりと浸かってるこなたがいい」
私はその言葉に奥歯を噛む。
やっぱり希望を持っちゃいけなかった
それのどこが女の子らしい?
そんな女の子はシンがいいの?
分かってる、聞けない、聞けるわけがない
答えは分かりきるくらいに分かってるから
「そんな普通とはかなり違う女の子、こなたがいいんだ」
私は思わずシンの方を見上げる。
そんな私の様子にシンは驚き、そしてそれを見た私は確信する。
シンが狙って出した答えじゃないことに
シンが無意識にでも私を女の子と見ていてくれていることに
「だから、頼む!
機嫌を治してくれ!」
座ったままで頭を下げるシン。