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「よし、そこらへんの時間になったらちょっと見晴らしのいいところで見ようぜ!」
「ほんと!? いい、お姉ちゃん?」
体が少し弱く、年よりも幼く見えるゆたかは夜遅い外出は基本的には禁止。
ただなんだかんだいってオレもそうじろうさんもこなたも、ゆたかには甘い。
「うん、まあシンがいるしね」
「やった!」
と、結局はゆたかの熱意に押し切られる形になる。
まあ体が弱いからってなにもかも禁止にしてたら、ゆたかがかわいそうだしな。
「ってお前はいかないのかよ?」
「わたしは受験勉強〜」
「ウソつけ」
きっと寒いのが嫌か、ゲームをしたいかのどちらかだろう
自分から振ってきてそれはいかがなものかとも思うけど、こいつの場合今に限ったことじゃない。
「じゃあ2人だしバイク使うか、もっと見晴らしのいいところに行くか」
「シン、望遠鏡持ってったら? 物置に転がってるはずだよ?」
「だったらテントもいるか? 結構長いことやってるんだろ?」
「あっ、ゆーちゃんの上着も用意しとこっか」
「……なんか、すっごく大がかりになっちゃってきてる気が………」
オレとこなたが勝手に右往左往する中、ゆたかが申し訳なさそうに呟いた。