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「死なないよ」
つかさはこの状況でも笑っていた、いつもみたいに、優しく。
「わたしは死なないよ、だってシンちゃんに守ってもらうから」
何言ってるんだよ、つかさ!
ボクにはそんな力なんてないんだ!!
ボクは大切なものを守る力なんて!!!
「絶対に守ってもらうもん! ずーっと、ずーっと離れない!!
意地でも、へばりついてでも、シンちゃんに守ってもらうから!!」
「シンちゃんをもう一人になんか絶対にさせないよ」
これまでにオレはこんなにも優しい笑みを見た事があっただろうか
これほどまでに強い笑みを見た事があっただろうか
オレを動かしていた力が消えていく
「……本当だな………?
絶対に、絶対に隣りにいてくれるんだな………?」
「うん!」
つかさがオレを抱き寄せる。
オレは抗う事無く、つかさに身を委ねる。
「わたしはずっといるよ、シンちゃんの隣りに」
「……うん、……うん………」
つかさが優しく頭を撫でてくれた。