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「ただいま〜シン、様子は―――」
「し〜」
ドアから顔を覗かせるこなちゃんをわたしは小声で止める。
それを見たこなちゃんは音を立てない様に部屋に入ってきた。
そして、わたしの膝にいるシンちゃんを見つめる。
「幸せそうな顔してるね」
「こういうの天使の寝顔って言うのかな〜?」
「さあね。じゃあわたしは夕飯でも作るかな
つかさも食べていくんでしょ?」
「うん。
シンちゃんももう起きると思うから、起きたら手伝いに行くよ〜」
「いや、いや、弟が世話になったから、おごりますよ」
そう言ってこなちゃんは凄く嬉しそうに部屋を出てったの。
「う〜ん」
こなちゃんが出て行くのを見張からったみたいに、シンちゃんは寝返りを打って体を縮める。
まるで子どもみたいに
「もう、甘えん坊さんなんだから〜」
わたしはいつもしてくれるみたいにシンちゃんの頭を優しくなでた。
〜 F i n 〜