オレを励ましに来たのか? と思ったがつかさは何も言わずに部屋に着くと、無言でオレの側に腰を座らせる。

 もっとも励ましに来られても、今のオレはつかさを傷つける事しか出来ないだろうし、その方が都合が良かった。

 そしてつかさが側にいてくれてる事によって、少しだけ家族以外の、つかさの事を考えられるようになった。

 と、同時につかさに気を遣わせる自分が許せなかった。





 つかさはずっとオレの側にいた。

 離れたのはトイレとオレ達2人の昼食を用意する時くらいだった。



 それだけオレが心配なのか



 つかさがオレをそれほど慕ってくれてるという事の証なのだけど、今のオレにそれは重すぎた



「いい加減にしろよ!」

 そして日がそろそろ沈もうとする頃、オレは罪悪感に押しつぶされ、外に吐き出してしまった。

 しかも今日1日ずっと側にいてくれたつかさに対して



「なんでずっと隣りにいるんだよ!?」

「だ、だってわたしはずっとシンちゃんの隣りにいたいから―――」



 普段は嬉しい言葉でも今は違う

 オレは逆上してつかさを叩きつける様に押し倒した。



「そんなの無理に決まってるだろ!?

 きっとお前も、いなくなるんだ!! 

 目の前から突然に!!!」

「そんなこと、ないよ!」

「あるんだよ!!!」



 今まで大切なものを無くして行ったのは、自分に力がないから。

 なのにオレはそれを棚に上げて、両手をつかさの首に巻きつける。



「すぐに死んじゃうんだ!

 もう、こうされたら! 一瞬で!!」



 違うだろ、オレが力を持ったのはこんな事する為なんかじゃない!!!



 オレがしたいのは―――





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