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いつもならもう寝ちゃう時間だけど、わたしはパソコンを起動させる。
シンちゃんから渡されたDVDは枚数が多くて、
毎日ちょっとずつ見ていかないと、次のデートまでにとても見終える気がしなかったから。
でも一体これはなんなんだろう?
それに感想を話してくれ、なんていつもは絶対に言わないのに………。
そんなことを考えているうちにパソコンは立ち上がって、わたしは『1』と書かれているDVDを入れる。
始まったのはなにかのアニメだった。
こなちゃんに渡すのと間違えたのかな?
でもそんな疑問はすぐに跳んでいった。
見慣れた『人』が出てきたから。
その人をいつも見ていて、夢の中でもみるくらいの『人』
でも、どうして? なんで?
わたしの新しい疑問はほっとかれて物語はどんどんと進んでいく。
そして
『また戦争がしたいのか、アンタ達は!!』
一つのお話が終わったのにわたしは画面を止めることなく、続きを見ていたの。