そして結局お姉ちゃん以外がクジで順番を決めることになったの

「では最後の日、取らせてもらう」

 カッコイイポーズと台詞でそう言ったのはこなちゃん

 でも最後の日を選ぶってすっごーい

 だって最後だよ、トリだよ!?



「泉さん、本当によろしいのですか?」

「もちろん、フラッグファイターに二言はない!」

「なにそれ」



 そして次はわたしが決める番。

 残ってるのは三日目と、一日目

 でも、一日目ってすっごい重要だよね!?

 もしそこであの人の機嫌を悪くしちゃうと、みんなに迷惑掛けるし………

 ここは無難に………



「でもつかさは初日で決まりよね」

「ええ〜!? ど、どうして!?」

 お姉ちゃんのあまりの言葉に、わたしは慌てたり、あたふたしたり、パニックになったり

「だって、私達連休後半は温泉行くじゃない、だから私も三日にしたのよ」

「あっ」

 頭に『どんだけ〜』、『バルサミコスー』がいっぱいな状況。



「……お姉ちゃん」

「………ごめんつかさ、もうレストラン予約しちゃったから」

「だよねー………、どうしよう………?」

 無理だよ〜、わたしなんかじゃそんな大事な日務まるわけないよ〜

 でも、あの人とは遊びに行きたいし………



「つかささん、そんなプレッシャーに感じなくてもいいと思いますよ」

「でも………」

「そうそう、そもそもみんなまだシンから約束も取り付けてないし♪」

「はうっ!?」

 そっかー、覚悟決めてもその後であの人を誘わなくちゃいけないんだよね………

 しかも今回はわたし一人で………、そんなことできるのかな………。



「追い打ちかけんな」

「ふぎゃっ!?」

 悩むわたしの隣でこなちゃんがお姉ちゃんから制裁を受ける。そしてお姉ちゃんはわたしの方を向く。



「つかさ、あいつはよっぽどの理由がないとつかさの、私達ことを拒絶なんてしない、絶対に」

 どうしてお姉ちゃんはそこまで強く自信を持って言えるんだろう………

 どうして一緒の目の色なのに、わたしと違って迷いがないんだろ………



「う、うん、やってみるね」



 でもこれだけお姉ちゃんが、強く言うんだからきっと理由があるんだと思う。

 だからわたしはうなずくことができたの





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