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「オレがつかさに打ち明けなかったのが原因か………」
こんな事になるんだったら、つかさに話しておけば良かった
そうしたら拒絶された時のダメージもこんなには大きくはなかっただろうし、
ひょっとしたらつかさはオレの存在を受け止めてくれていたかもしれない
後悔ばかりが波の様に押し寄せてくる。
「そ、そんな事はありません…たまたま巡り合わせが悪かっただけです!」
「そうそう、シンのラックは最低ランクだから〜」
軽口を言ってくるこなたを目で黙らせる。はっきりいって神経を逆撫でするだけだ
「と、とにかく今は終わった事を悔いていても仕方がありません」
「だったらどうしたらいいんだよ!?」
言葉の余勢と共にオレは机を叩く。顔を上げると呆然とこなたとみゆきがこっちを見ていた。
「……悪い………」
何を焦ってるんだオレは
こういう時こそ冷静にならないといけないのに………
そもそも相談に乗ってくれてる2人に当たるなんて最低だ
その感情が自分への怒りとなり、焦燥感は増すばかりだった。
「そうですね………。
やはり普段通りにつかささんと接するしかないのではないでしょうか?」
場を落ち着かせるため、みゆきは普段以上にゆっくりと落ち着いた口調で話し始める。
みゆきはこういう場面ではどう話したらいいかを理解している。恐らく天性のものなのだろう。
「時間は少しかかるかもしれませんが、つかささんの中にある恐怖を徐々に消していくしかありません。
つかささんも本当にシンさんの事を怖れてはいないでしょうから」
恐らくみゆきも当時のオレにはそう接していたのだろう。
現にオレは丁寧ではあるが距離を感じずに接してくるみゆきの人柄のお陰で、トラウマは無くなったのだからその言葉には説得力がある。
「でもシン、言葉を掛けてもつかさに他人行儀されるのって凄くつらいと思うよ?」
確かに身を切られる思い以上のものだろう
たった2回、つかさに他人行儀されただけでオレの心はひどく落ち着かず、耐え難い痛みを覚えている。
「……でも、それでも、やるしかないだろ」
そう、もう一度つかさと笑い合いたい為に