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「じゃあ聞くが、つかさにいい所があるのかよ!?」
「あるわよ! 凄く人がいいんだから!!」
「ただのお人よしだろ!!」
「真面目よ! ちゃんと努力もするし」
「努力の仕方が間違ってたら意味ないだろ!!」
「なんですって!?」
「そうだろうが!?」
オレとかがみはお互い譲らず火花を散らす。
「じゃあさじゃあさ、つかさのいいところが分かればシンもつかさのこと見直す?」
もう少しで取っ組み合いになりそうなオレ達にこなたが割ってはいる。
「……まあな………」
「何する気よ?」
「それでは手っ取り早くつかさの料理の腕を見てもらおうかね」
そう言うとこなたは不適な笑みを浮かべた。
「見てもらおう、って………」
「料理対決でもするのか?」
かがみとオレがこなたの方を見る。
「対決だったら判定とか難しいじゃん♪
だから簡単につかさの料理をシンが食べて判断するんだよ」
「判定って…かがみの妹だぞ?」
「ちょっと待て! どういう意味だ!?」
「そのまんまの意味だけどな」
「……なんか詳しく聞きたいような、聞きたくないような………。
まあとにかく安心しなさい、つかさは料理得意だから」
安心できるか!
だいたいつかさに甘いかがみの評価なんて判断基準になるわけがない。
しかもつかさの普段の様子から考えると、塩と砂糖を平気で間違えそうな気がするし………。
「大丈夫だって。シンはコーディでしょ?」
「お前、コーディネーターをなんだと思ってるんだよ………?」
「病気にならないんでしょ?」
「いや、そうだけど………」
「じゃあ問題ないじゃん♪」
「大アリだ!!」
「……なんかよく分からないけど、もしあんたが倒れたら、私も姉としての責任を取ってつかさの料理を食べるわよ!」
「それも根本的に違うだろ………」
2人からの言葉に脱力感を覚える…でもこなたにもかがみにも、なんだかんだで貸しがあるしな………。
「……あ〜! 分かったよ! やるよ! やればいいんだろ!?」
オレは降参の言葉を溜め息と共に吐き出した。