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がちゃ
「じゃ〜ん!」
「ああ、なるほど」
私が急いでここに連れてきた理由のリビングの真ん中に置かれているものを見て、シンちゃんは納得した声を出した。
「こたつ〜」
「出したんだな」
頷きながら私はさっそく暖かくなっているこたつに入る。
こつん
「ほえっ?」
頭に軽く拳を乗せられ、不思議そうにシンちゃんの方を振り向く。
そこには腕を組んだ、むすっとしたシンちゃん
「引っ張ってきといて先にこたつに入るな」
といってもわざとやってるのは、いくら私でも分かるよー
シンちゃんもこたつがあって嬉しいんだよね〜
「あっどうぞ〜」
私は片っぽの手だけを出して、対面側の場所を指す。
だけどシンちゃんは
どかっ
私の隣に足を入れる。
「普通はここだろ?」
こたついらず
シンちゃんに見つめられると、本当にそう思っちゃうよ