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「で、どうすんのこれ?」
「……どうしよう? ………」
でも、だから、告白がすっごく勇気がいることだって知ってるから。
なによりこの人たちはわたしを好きになってくれた。その気持ちが分かるし、嬉しいし、わたしはこの人たちになんて断りをいれていいのかわからなかった。
「あんた、またお人好しなことを考えてるでしょ?」
「ふぇ!? そ、そんなこと…あるかも………」
「しっかりしなさいよ! 流されて決めちゃったら絶対後悔するわよ」
お姉ちゃんは真剣にわたしを心配してくれる。
そこらへんは双子だよね。きっとわたしとお姉ちゃんが逆の立場だったら一緒のことするもん
でもほとんどわたしが心配される方なんだけどね………
「うん、で、でも、どうやったらいいのか………」
「次の休み時間にそっち行くからみんなで考えましょ」
みんなというのは、わたしとお姉ちゃんの親友たち。
その人たちにはなんでも相談できる。
けどね、お姉ちゃんも含めてその親友たちも、実はわたしの恋のライバル。
でも困った時はこうやってお互いを助け合える素敵な親友なの
その人たちがいたからわたしはあの人への想いを捨てずに、今までがんばってこれた
そしてきっと、これからもこういう関係が続いていくんだろうね
本当は決着を着けないといけないのに、これを楽しいって思ってるわたしはおかしいのかな?
だからきっと、今度も乗り越えられるよ!
わたしは教室のドアをいつもより少し強く開ける。
わたしからもう不安はなくなっていた。
「あれ?」
机に鞄の中身を入れようとした時に手がなにかに触れる。
これはなんか触ったことがあるような…しかもつい最近な気がする………。
わたしは片手でそれを掴むと机の上に出したの。
「ど、どうしょう〜」
帰ってきた不安
というかパニック!
なんでわたしなんかが!?
わたしは目の前にある、ポケットにしまってあるはずのものと同じものを見てることしかできなかった。