オレにとって、今日のパーティに来てた人達は全員大切な人達で、中でもあの4人は本当に大切で守りたい人。

 だからこそ考えるようになってしまった。

 あの4人にとってオレは大切と思われる存在でいられるのかって。

 いつもオレばかり助けられて、オレばかりが迷惑を掛けて、彼女達に依存してるんじゃないのか?

 そんな自分が嫌だから、オレは1人暮らしを始めた。

 彼女達とは対等な関係になりたかった。



 でも怖かった。



 距離が離れたら、彼女達も離れていっちゃうんじゃないか、て。





「取らないの? 電話?」

「……あ、ああ………」

 ここで取らないのはさすがに不自然すぎる。オレはかがみからの電話を取った。

「もしも―――」

『シン!! こなたはもう起きた!?』

「ああ、起きてるけど………」

『じゃあ早くさっさと連れて来て!!』

「なんだよ? どうした?」

 あきらかにせっぱつまったかがみの声。

 そして無言、いや、かすかだがやりとりの様な会話が聞こえる



『さあ〜つかさ先輩、この歌の台詞の部分を読むっス!』

『えっ、でもこの歌わたし知らないよ………?』

『いいっス! それでいいっスから!』

『えっ、じ、じゃあ………、なによ! なによ! この爆乳魔人!! おもらし眼鏡っ子!!

 ……って違うんだよ! べ、別にゆきちゃんのことを―――』

『ならバ、こっちも『銀河の歌姫』を召還ですヨっ!!』

『えっ!? あ、あの、何が何やら―――』



「……分かった。すぐに向わせる………」

『早くね! お願いよ! っていうか早く来なさいよ! 私一人がツッコミなんだから厳しいのよ!』

「……えっと、それ、オレも行くの前提?」

『当たり前でしょ、あんたも寝ぼけてんの!? 早く来なさいよ!!』



 一方的にそう言うと電話は切られた。



 ほんとに一方的にだ





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