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「かがみなんて?」
「腐女子シスターズが暴走したから早く来いってさ」
「じゃあまあ行きますか」
わたしは立ち上がってノビを一つ。
さすがのかがみんもオタクボケ、天然ボケ、おヴァカを一人で捌くのは骨なんだろう。
良かったね、頼りになる、愛しいツッコミスキル持ちがいてくれて
「仕方ない、行ってやるか………、ってなんだよ?」
「別に〜」
シンがさっきとは違う。明らかに機嫌がいい。
かがみめあのドサクサに何か言ったな〜
一発でシンにこんな顔させるなんて、結構悔しいんだよ!
「よし! シン歩いてゆっくり行こう!」
「まあいいけど………、走らなくていいのか?」
「シ〜ン? 今日の主役は誰か分かってる〜?」
シンは頭を押さえて溜め息一つ。
そう、これは報復行為なのだよ!
「そうそう知ってる? 近くに新しくアクセサリーショップができたんだよ」
「……お前、誕生日だとかいって買わせる気満々だろ?」
軽く頭を小突かれる。
久しぶりの感じ、やっぱりシンの隣りはいいね。
もう少しだけシンを独占させてもらうよ、我が宿敵達よ。
文句はかがみに言ってくれたまへ!
〜 f i n 〜