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目を覚ますとオレはどこかの部屋に寝かされていた。
目に入ってくる天井は見慣れないもの。上体だけ起こして部屋を見渡しても、やはり見慣れないものだらけだ。
部屋の感じからしてもプラント内の場所だとは思えない…ということは………
「……捕まったのかオレ………?」
ありえない事じゃない。彼女が救助を呼びに行ってる間にオレは捕らえられたのかもしれない。
そしてあの場にいたザフト以外の戦力というと、あそこしか考えられない。
そう思って部屋を見てみると、ここはあの国に住んでいた時に遊びに行った知り合いの家にどこか似ているところがある
「……冗談じゃない!!」
よりによってあそこに捕まるなんて………
オレがレイと共に議長の切り札だったのは元上司の口から伝わってるはずだ
そんなオレがただですむとは思えない、恐らくオレは殺されるだろう
悔いはないと言えば嘘になる。だけどオレが今までしてきたことを思えば、この報いは当然だといえる
ただ、気がかりはある
彼女はどうなったのか?
無事ザフトに救助されたのだろうか?
もしオレみたいに捕虜になっていたのだとしたら………
彼女はオレとは違って議長とは直接の繋がりがそんなにないから、極刑にはならないはずだが、それでも心配だ
そして世界はどこに向かうのか?
アイツ達は世界をどうする気なのか?
もし、夢で出てきたレイの言葉が本当だったら…オレは………
「そうだ、レイはどうなったんだ!?」
分からない事が多すぎる…なんとか外の情報を………。
その時足跡が聞こえてきた。恐らく、監視だろう
まだここでオレが気付いた事をバレるのは良くない、そう判断したオレは再び眠ったフリをする。
ばたん
子供?
薄目を開けてドアの方を見ると、入ってきたのは青い長い髪の子供だった。