ゆたかちゃんと別れてわたしたちが三年生の階に行くと、そこにはもう何人かの人だかり。

「みなさん、おはようございます」

「おはよ〜。ゆきちゃん、クラス分かった?」

「いえ、これから探そうと思っていたところです」

「ねぇ、それだったらみんな自分の名前だけ探して後で一斉に発表しようよ」

 こなちゃんの提案に反対する人もいなかったので、わたしたちはバラバラに探すことにしたの。



「ひ、ひ…っと、あった!」

 そしてわたしの上にお姉ちゃんの名前はなかったの…べ、別に探したわけじゃないよ!

 ……偶然上の人の名前が目に入っただけだから………。

 これでお姉ちゃんとは一緒のクラスじゃないって分かっちゃった…今年こそは、ってわたしもお願いしてたのに………。

 その上こなちゃんやゆきちゃん…それにあの人…誰とも一緒じゃなかったらどうしよう〜。

 わたしはホラー映画を見るような気分で元の場所に戻ったの。



「ふっふっふっふ、一人になっても泣くなよ!」

「いや、さすがに泣く奴はいないだろ………」

 泣きそうです………。

「じゃあ、行くよ? せーの」

『B組』「C組」

 一人だけ違うクラス名を言った人がいたの………。





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