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今わたしの前に全ての事情を把握した三人の裁判員が座っている。
きっと判決を言い渡される容疑者もこんな気持ちなんだろ〜な…分かりたくないけど………。
「……あの〜それで、どんなもんでしょ?」
わたしは恐る恐る三人に尋ねる。
「……え、え〜とね、うーんとね………」
「残念ながら………」
「要するに、私達では無理ってこと」
「そ、そんなぁ〜」
わたしは情けない声を上げて机に崩れた。
「かがみん親友の危機なんだよ〜?」
わたしは諦めきれずにかがみに食いつく。
「私は親友ってのはただ助けるだけのもんじゃないと思うのよ」
「うぐっ」
な、ならば!
「言っとくけどつかさやみゆきも私と同意見だからね」
わたしが言う前にかがみがわたしの動きを封じる。
「ご、ごめんね」
「すみません………」
「は、薄情もの〜!」
「黙れ!! だいたいあんたがシンにあんな事………」
言ってて恥ずかしくなったのか、途中で顔を赤くして黙ってしまうかがみ。
そんなことよりこのままじゃシンとのフラグが………。
「あ〜あ、ミッション失敗か〜」
「……泉さん、ゲームの感覚でやっていませんか?」
「えっ?」
わたしの何気ない呟きに、いつも穏やかなみゆきさんが少し怒った様子でわたしに聞いてきた。