「う〜ん、そうねー……シン、最近こなたと話してる?」

「ハッ? ……まあ減ってるかもな、オレはほとんどバイトとこれだし」

 こなたは放課後のこの勉強会にほとんど参加しない。

 つかさと違って、真面目に勉強をするという行為が嫌いで、本人曰く『本番に強い』だからだそうだ。

 確かにこなたなら、受験もなんとかなりそうな気がするから不思議だけど、

いつものメンバーから1人欠けるってのは認めたくないけど、どっか寂しい



「って、なんでそんなこと聞くんだよ?」

「うん、こなちゃん、近ごろ寂しそうにしてること多いから………」

「そうですね、私達が残って勉強していますから………」

「ふーむ………」

 オレの見る限りではこなたにはそんな様子は見られないし、いつも通りに見えるけど、

オレはどうにもそういうところは鈍いところがあるし、かがみだけじゃなくてつかさとみゆきも言ってるし、恐らくは合ってるんだろう。



「決まりね、日曜こなたとどっか遊びにでも行ってきたら?」

「え? でも」

「たまには息抜きも必要ですから、受験まではまだ少し日がありますし」

「そろそろ調子が落ちてくるのよね、ここらへんで」

 頷きあうかがみとみゆき

 2人は高校に入るのにも受験を経験してるそうだから、オレは分からないけどきっとそんなもんなんだろう

 それにオレも勉強はそんなにしたくないタイプだし、ここらで休息日を取るもの悪くない



「それにこなたが寂しいからってちょっかいをかけてこられても、困るしね」

 悪態をつくかがみ。

 言ってはいるもののかがみも心配なんだろう

「じゃあそうするかな」

 オレはかがみに賛成の意味を込めて頷いた。





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