ダンボールの中に入ってたのは、赤いヘルメットとスーツだった。

「これ………!」

 これこそがシンがC.E.で戦って来た証であり、シンがわたしの前に初めて現われた格好である。



「見つかちゃったか〜」

 シンはそう言いながら笑って頬をかいた。

「こなたの事言えないよな〜。オレも思い入れありすぎて、それを残してるし………」

 それを聞いたわたしは自分の軽率さと自分が行なおうとしていた重大性に気付いた。



「シン………ゴメン………ゴメンネ……」

 気付いたらわたしは泣いていた。

「えっ? ちょっ! な、何も泣かなくていいだろ!? こなたは中味を知らなかったんだし」

 そんなのは言い訳にもならない。

 何であろうとわたしは、シンの思い出を捨てようとしたのだから………そう思うとまた涙が出て来てしまう。



 ギュッ



 えっ? ……シンがわたしを抱きしめてる………? な、なんで………?





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