起きたら既に昼をだいぶ回っていますた………

「ちょっ!?」

 日頃目覚ましなんてセットせずに寝ない自分の性分を恨むべきか

 それとも今やわたしの目覚まし代わりに、毎日呼びにくる人物を恨むべきか

「なんでシンは起こしてくんないのー?」

 わたしはもちろん後者を選んだ。

 まっ、どうせシンのことだから、わたしが疲れてるから起こさないでおこうって思ったんだろうけど………



 全然分かってない!

 私はシンと少しでも一緒にいたいんだよ!



「おう、起きたか」

 案の定、部屋に行くとシンは起きていた。



「どうして起こしてくんないの!? 昼からスタートって言ったでしょ!?」

「あれ、そんな事言ったけ?」

 にやりと笑うシン。

 わたしをからかうつもりなんだろうけど、甘い!

「やっぱりねー、噂通りあの国の軍隊の人は学習能力ってのがないんだね〜

 だから、きみは何度も同じ相手に負けるんだねー」

「うぐっ、くっ!」

 お返しににやにやしてあげたら、シンは悔しそうに拳を振るわせる。

 うん、うん、いいね〜その顔♪

「この言わせておけばー!」

 捕まえようとするシンから後ろに下がり、そのままの勢いで廊下に出る。

「じゃ、用意してくるんで待っててくれたまへ〜」

 そう言ってわたしは猛ダッシュ

 ここから



 ここからがやっと、やっと、私のターン





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