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「かがみ、今日空いてるか?」
「空いてるけど…どうしたの?」
学校からの帰り道でしたオレの質問に、かがみは首を少し傾けながら聞き返す。
「そ、その、アレだ…日本史でちょっと分からないとこがあってな」
「別にいいけど、なんでみゆきに聞かなかったの?」
「いや、それは………」
今の今まで忘れてたってのもあるんだけど…オレはチラリとこなたの方を見る。
なんて説明するかな…別に喧嘩したというほどのものでもないし………。
「……シンがね、わたしが教えて上げるって言ったのに拒否するんだよ。
せっかくの同居人の女の子とのフラグを取れるチャンスだったのに〜」
「何を言ってるんだ、アンタは!?」
さっきまでの遠慮はどこへやら、オレは全力でこなたに言い返す。
「えっ? わたしは事実を述べてるだけですから」
そういって指をふるこなた。
コ、コイツは…相変わらず人をおちょくりやがって…気を遣って損した。
「と、取りあえず、いいんだな?」
こなたの方をほっといてオレはかがみの方を向く。
「いいわよ。つかさはどうする?」
「うん、今日は晩ご飯の手伝いするから………」
「あっ、そういえば…悪いわね♪」
「あう〜」
何が嬉しいのかかがみは小さくVサインをつかさにする。
「シン、残念だね〜姉妹丼ルートに行けなくて♪」
「姉妹丼?」
『人聞きの悪いこと言うなー!!』
「はへにょ!?」
オレとかがみのダブルチョプがこなたの脳天に直撃した。