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ちゅんちゅん
「ふぁっ………?」
朝、わたしは鳥の声で目覚めた。
「……一体いつの間に寝たんだろ………?」
わたしは寝ぼけ眼でパソコンの画面を見る。
どうやら寝落ちすることはなかったらしく、画面には何も映っていなかった。
「……着替えよ………」
時計を見ると、いつもの起床時間より早いけど、二度寝するには時間がなさすぎる。
仕方ない、今日は少し早起きしよ。
「こなた、起きてるか?」
ノックもせずに入ってきたのは、毎朝わたしを起こすのを日課にしているシンだった…って、今のわたしは………
「ち、ちょ、シ、シンー!? わ、わたし、い、い、今………!」
眠気も吹っ飛びわたしは慌てて持っていたセーラー服で体を隠す。
み、み、見られたー!! しかもシンに!!………
「ん? 今日は早いんだな。朝飯何がいい?」
わたしの言葉を聞いてないのか、シンはなおも部屋に入ってくる。
「そ、そ、そうじゃなくて! こ、ここはわたしの部屋で、今着替えてるんだよ!?」
「そんなの見たら分かるけど」
興味なさげな顔でこっちをみてくるシン。
「っ!!!」
……何、それ? そりゃあわたしは、つかさみたいに女の子らしくないし、かがみみたいにスタイルに気を遣ってないし、
みゆきさんみたいにスタイルも良くないけど…そんなに見えない?
女の子に…私の着替えを見てもなんとも思わないの? ……それって酷くない?………
「……って」
「ん、なんだ?」
「出てって!!!」
わたしは泣きださんばかりの声でシンを部屋から追い出していた。