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こなたに誘われた場所は一階の空き部屋、なんという事はない、オレとこなた互いの隣の部屋だった。
「で?」
「んふふふふ! ここでお前を倒す!」
「じゃ遠慮なく」
「嘘です、ごめんなさい」
即座に土下座をするこなた。
もはや突っ込む気力すら沸かない。
「で、なんだよ?」
「え〜とね、シンはここに座ってそこのラジカセのボタンを押してほしいんだ
それとね、曲が始まったら手拍子お願い」
「ハァ? オレどんな曲が入ってるか知らないのにか?」
「単純に音に合わせて手を叩くだけだから」
それだけ言うと、こなたはオレから少し距離を取る。
どうやら何かするつもりらしい。
そういえばこなたの服も普段着じゃなく学校の体操服………、ってなんで体操服?
「ノリ♪」
「勝手に人の考えてる事を読むな
ったく始めるぞ」
「ういうい」
こなたが頷くと同時にオレはラジカセのボタンを押す
〜♪
どこかで聴いた事のある伴奏が流れ、そして
『謎々みたい〜♪』
確かこの曲はこなたと(無理矢理に)見ていた、夜遅くにやっていたアニメに流れていた曲だ。
「ほっ、はっ、ほっ」
こなたは曲に合わせて踊りだす。
どうやら微かな記憶と振り付けから見るに、涼宮なんとかいうキャラのパートの踊りらしい。
タンタン♪
5分弱の程の曲が終わると同時に、決めのポーズで踊りも終了となった。