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そして迎えたこなたの誕生日会。
「お姉ちゃん、これパティちゃんと二人で決めたんだよ」
「おお〜ゆーちゃん、パティ、ありがとう」
この後はいよいよ、家族としてのオレの番。
白状すれば、少し緊張している。
「ほらこなた」
少し乱暴気味にプレゼントを投げる。
「シンハ何ヲプレゼントシマシタカ?」
「PSPのソフト」
「ふ〜ん」
オレの答えにこなたが気のない声を出す。
顔と声からするに、どうやらお気に召さなかったらしい。
とはいえこればっかりは選ぶものが限られてたし、こっちの方の気持ちも察して欲しいもんだ
と目で訴えると、こなたのやつはぷいっとオレから視線を反らしやがった
わざとと分かってるのに結構凹む
「トリはお父さんだー! 見よ! このこなたにそっくりな、三分の一フィギュアを!」
「ちょ! それどうやって作ったー!?」
「はーはっはっは、禁則事項だ!」
何はともあれ、泉家でのこなたの誕生日会は無難に終わり
そして
「今日はみんな、あんがと〜」
「お休みなさい」
「オ休ミネ」
皆、床に戻った。
こなたはやっぱり不満そうに
もちろんこれで終わるオレじゃない