「なんだアイツ?」

「ねえ、なんであんな事したのよ?」

 オレの反応に納得してないらしくかがみが聞いてくる。

 こなたがかがみに聞いてきた時に、オレはかがみに日曜の事を話さない様に合図したのだ。

「そりゃあ秘密にしといた方が後で驚くしさ………」

 こなたがあそこで怒るのは予想してなかったが………。

「でもこなちゃん傷ついたんじゃないかな?」

「……だと思います。だからあれほどまでにお怒りになったのかと………」

 つかさとみゆきがこなたに同情の声を寄せる。

「ただ単に機嫌が悪かっただけだって」

「……そうかしら?」

 かがみが真剣な表情で呟いた。

「なんだよ、かがみまで」

「例えば…こなたと白石があんたに秘密で出かけていて、それを見たあんたはこなたに聞くけど、会ってないと嘘つかれたらどう思う?」

「うーん」

 オレはかがみに言われた通りの場面を想像する。

 しかしこなたと白石とは中々凄い光景だな………。



「ハッ、バカバカしい! オレはそんな事じゃ怒らないって。

 とにかく3人とも誕生日までは黙っといてくれよ」

 オレの頼みに3人はしぶしぶ頷く。

 3人の心は痛むかもしれないけど、これもこなたを喜ばせるためだ。

「おーいシン、ドッジボールやりに行こうぜ」

「ああ…今日は覚悟しろよ白石」

「な、なんだ? 今日は殺気満々だな」

 オレのが指を鳴らして立ち上がった様子を見て、少し怯む白石。

「怒ってるよね………」

「単純」

「まあまあ………」

 オレは3人の言葉を聞こえないフリをして教室を出た。





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