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「最悪だ………」

 シンとかがみを傷つけて何やってんだろ、わたし………。

 学校から帰ってきてベッドに飛び込んだわたしは自己嫌悪に陥った。



 昼休み以降シンとかがみとは会話していない。



 いや、してないというよりわたしがしなかったという方が正しい。

 話してもこれ以上二人を傷つける言葉しか出なかった気もするけど………。

「でもさ、あの二人がいけないんだよ、すぐバレるような嘘つくしさ………。

 別に正直に付き合ってるって言ってくれたら、私もこんなに怒らないよ。

 ただ陰でこそこそやってるから気にいらないんじゃん」



 誰も聞いてないのに自己弁護を始めるわたし。



 私はいつからこんなに女々しくなったんだろ………。

 こんなの全然可愛くないよ…そりゃシンもかがみの方が………。

 ……まただ、またネガティブ思考になってる………。

「あーもうっ! あっちが謝るまで絶対、絶対、ぜったーい許してやるもんかー!!」

 駄々っ子の様に喚きわたしは枕を放り投げた。





 でも結局二人と話すことなく、誕生日前日の二十七日の夜を迎えた。





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