「どうでしたシンさん?」

「ああ、バッチリだ!」

 昼休み、オレは向かいの席から昨日の成果を聞いてくるみゆきに親指を立てて見せる。

「よく言うわね〜。こいつ最後らへんは『もう自分でかたどって作る!』とか言ってたのよ」

「自分で、って、どんだけ〜」

「うっ…分かっております。これもかがみ様のお陰ですよ」

「よろしい」



 オレの言葉にかがみは満足気に頷いた。

「はいはい、ごめんよ!!」

 声と共にオレとかがみの弁当の間に売店の袋が置かれる。

「ち、ちょっと!? ……今日はあんたはあそこでしょ?」

 そう言ってかがみは向かいの席を指差す。

 何故かは知らないけどこなた達4人は毎日座る場所をローテーションしているのだ。

 ちなみに今日の席は、オレの両隣がかがみとつかさ、オレの向かいがみゆき、その隣がこなたになっている。

「いいじゃん! ここは元々わたしの席なんだし」

「はぁ!? 何よそれー!?」

 かがみの講義にもこなたはどこ吹く風。

 この様にこなたのヤツは朝からこんな調子ですこぶる機嫌が悪い。

 やっぱり昨夜は多少強引にでも、部屋に入った方が良かったのかもしれないな。

「なんなのよ一体?」

 さすがに長い付き合いらしくこういう時の対処の仕方は分かっているのか、かがみは文句を言いながらこなたに席を譲った。





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