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「シン、会えてよかったよ。これからもよろしくね」
会えてよかったか、オレもこなたと会えて―――
「だってさーシンがいないと徹夜でゲームする相手がいないし、秋葉に行った時に荷物持ちいないし」
オレはアンタの執事か何か!?
「シン感動して泣いてくれていいよ〜」
「ああ、別の意味で泣けてくるな!
……でも、まあ、プレゼントに関しては…その…ありがとな………」
「うむ、やっぱシンはかわいいね〜」
こなたのニヤついてる顔を見てオレは確信した。
こいつはオレが嘘をついた仕返しにからかっている
「もういい、ホントに戻るぞ!!」
「待った! まだやることがあるよ」
まるで数分前に戻ったかの様なやり取りをするオレ達2人。
やる事って…まだあるか?
「わたしのプレゼント、ペンダントだよね?」
「ああ、そうだけど………」
何故かは分からないけど、オレは猛烈に嫌な予感がしていた。
「じゃあつけて」
そう言うとこなたはオレにペンダントを渡す。
「……そ、それはオレがお前にって事か?」
「うん」
「な、な、なんでオレが―――」
「今日は私の誕生日、だよね?」
こなたの絶対的な言葉に、オレは必死に何か言い返そうとするが、悲しいかな、オレには反撃の武器がなかった。
「……く、クッソー後ろ向けよ!!」
「あいあいさー」
オレは震える手(念のため言っておくけど怒りのためだ、勘違いするなよ)でこなたにペンダントを付けた。