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「じゃあオレは戻るな」

 こなたもようやく機嫌が直ったし、プレゼントも喜んでくれたし、泣いてるところを人にあんまり見られたくはないだろうしな。



「待った!」

 立ち上がろうとするオレをこなたが制した。

 ちなみにこなたの顔にはすでに涙はなくいつものユル〜イ顔になっていた。

「乙女を泣かせたまま帰れると思うなよ!私のターン!」

 そう言ってこなたはベッドの下から箱を出す。





「なんだこれ?」

「いいから見て見なされ♪」

 こなたに促されオレは箱を開ける。



「こ、これは………」

 箱の中身はMGソードインパルスとブラストインパルスがそれぞれ入っていた。

「こ、こんなの出てたか?」

 確かソードは最近出たはずだが、ブラストが出るというのは噂でも聞いた事がない。

「いや〜苦労したよ。お父さんのコネを使って特注してもらったんだよ」

「…………」

「あれ? ……気に入らなかった?………」

「いや、気に入る気に入らない以前になんでオレがプレゼントを貰えるんだ?」

「やれやれ、まだ分からないかな〜」

「全然」

 大げさなリアクションを取るこなたにオレは即答する。

 それだけオレが物を貰う理由が何もなかった。

「今日はなんの日?」

「お前の誕生日だろ?」

「はぁ〜…今日はシンが私の家に来て一週年の日」

「えっ………? あっ!」



 言われるまで気付かなかった。そうだ、確かに1年前の今日オレは元いた世界から、こっちの世界に飛ばされてきたんだ

 そして皆と出会って、大切な人達が出来て………。

 『まだ』とも『もう』ともとれる1年だった





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