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 シンが恥ずかしさと怒りで部屋を出てった後、わたしは右手で首につけているペンダントを遊ばし、

左手でメールの文字を打ち込んだり、消したりしていた。

 打っている内容はかがみに対する謝りのメール。

 わたしとシンどっちが悪いかはひとまず置いといて、かがみは今回主にわたしにとばっちりを受けた側だ。

 謝っておきたいし、何よりお礼を言いたいんだけど…なんて送ればいいのか思いつかないし、それにガチ打ちするのはなんか恥ずかしい。

 という理由でさっきから全く文面が進んでいない。



「……これでいっか」

 散々考えて文面は『いろいろとごめんね〜』に決めた。

 シリアスが苦手なわたしだとこれが限界だ。



 ♪誰だれだれがー♪



 かがみからの返信はすぐに来た。

 恐る恐るメールを開けるわたしの目に『許す』という文字だけが入ってきた。

「ちょっ! かがみん、短すぎ!!」

 余りの男前なかがみのメールに思わず笑ってしまう。

 まあ、そんなかがみもシンの前じゃ…ってわたしも一緒か。

 そんなことを思うと笑いは苦笑いへと変わる。



「さってと………」

 私は携帯をベッドに投げ捨てて、変わりに枕を持つと部屋の入口に向う。



 行き先は決まってる。

 かがみも『許す』と許可してくれたし、朝シンに何か言われても誕生日を盾にすれば大目に見てくれるはず。



 そして今日もまた寝不足決定☆





〜 f i n 〜   







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