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「すまないみゆき! まさかこんな結果になるなんて………」
休み時間が始まってからオレはみゆきの机に頭を擦り続けていた。
「そ、そんな、シンさん、私は気にしていませんし、頭を上げて下さい! シンさんが意見をおっしゃって下さらなかったら、
何時までたっても決まらなかったですし」
「そうそう、シンが悪いわけじゃないよ〜」
「アンタにだけは言われたくないね!」
オレは呑気な声の主を睨み付けた。
「な、なんでさ?」
「お前がみゆきを推薦したのも原因だろ!?」
「みゆきさんなら『ミス陵桜』を取れると判断したから推薦したんだよ☆
わたしだと残念ながら一部の人しか支持を得られないからね〜」
「そんな事は聞いてないだろ!?」
「シンさん落ち着いて下さい」
みゆきが止めなかったらオレはこなたを力任せに土下座させていただろう。
「私は本当に気にしていません。クラスの代表としてミス陵桜コンテストに出させて頂きます」
「いいのゆきちゃん? 辞退も出来るんでしょ?」
「ええ…ですが私はクラスの委員長です…こ、ここで辞退しては皆さんに示しが着きません!」
そう言いつつもみゆきの声は少し緊張のため震えていた。
「みゆき、手伝える事かあったら言ってくれよ」
「はい。ありがとうございます」
みゆきは健気にも笑顔を浮かべながら、オレに頭を下げてきた。