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「かがみ、今日こそ覚悟しとけよ」
「その言葉そっくりあんたに返すわよ」
『ふっふっふっふっ』
俺達はお互い笑いながら火花を散らす。
つかささえくれば。
かがみはつかさには基本的には弱い。つかさの口からオレが正しいってことを伝えれば俺の言う事を聞いて休んでくれるはずだ。
ピンポーン♪
『来た!』
俺はともかく何故かかがみも声を出すと同時に玄関に走って行く。
「やあ、二人とも出迎えご苦労」
「お邪魔しま〜す」
「こなた!?」
「つかさ!?」
俺とかがみはお互いに驚きの声を出す。
なんでこなたが来るんだ…まさかかがみの奴俺がこなたに頭が上がらないからって援軍を頼んだな!? 汚ねー!
俺がかがみの方を睨み付けるとかがみもこっちを睨み付けていた。
「では整理しようか。かがみはシンが気をつかいすぎってことで怒ってる」
こなたの言葉にかがみが大きく頷く。
「シンちゃんはお姉ちゃんが無理をしすぎてるから困ってる」
つかさの言葉にオレは大きく頷く。
「それらを解決するには…別れたらいいんだよ☆」
…………。
『はっ?』
オレとかがみはこなたのあまりの結論に間抜けな声を上げたのだった。