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「ごめん、ごめん」
「かがみホントに大丈夫? 顔色悪いよ」
「大丈夫、大丈夫」
気をつかうこなたの心配に私は手を振りながら席に着いた。
現在こなたは父親が小説家をしてるだけあって、隠れた文才があったらしくライターをやっている。
しかもなかなかの売れっ子らしい。書くネタは主にアニメやゲームというのがらしいと言えばらしい。
「だって明らかに顔色ヤバいよ。今もトイレで吐いて来たんでしょ?」
「……昼ご飯を食べる時にそんな事言うな………」
こなたのこういうところは本当に変わらない。相変わらず自由気まま、天真爛漫だ。
そろそろ落ち着いたらどうか? と言った事があるけど、もう恋愛するのはいい、とつっぱねられた。
「私の事よりシンよ、酷いと思わない!?」
「確かに口は悪いけど、そんなのいつものことじゃん。それにシンはかがみのことを思って言ったんでしょ?」
さすが私の次にシンと暮らしてる期間が長かっただけあって、シンの事をよく分かってる発言である。
「それは分かってるんだけど………」
私はコーヒーを飲んで言葉を濁す。
でもどうせ今頃シンの奴もつかさに私に対する愚痴を言ってるんだろうな〜。
「まあ少しお姉さんからシンに言ってあげようかね〜今日家に行ってもいい?」
「いいわよ。シンにビシッと言ってやってよ」
「そうだねーこう毎度毎度惚気られたら困るしね〜」
「なっ…違うわよ!!」
こなたのからかいに私はファミレスであることを忘れて大声を上げてしまった。