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「お姉ちゃん! お姉ちゃん!」
「かがみ、大丈夫?」
訳が分からない状態から抜け出せれたのは、二人の心配そうな声のおかげだった。
ありえない
まさか絶対に
そんなことを私が
私は過ぎる考えを否定し、言い聞かせる。
そうこれは、変な夢のせいなんだ、と
「ごめん、なんでもない
昨日夜更かししすぎたから」
我ながら見事に立て直せたもんだと思う。つかさとこなたも疑う様子も見せず、分かりやすいくらいにほっとした顔になる。
……二人には悪いことしたわね
「なんだーかがみもゲームのし過ぎか〜」
「あんたと一緒にするな!」
すかさずこなたにつっこみを入れる。
ほら、もうなんともない
やっぱり気のせい
「かがみ、本当に大丈夫かよ?」
びくん
私の胸の鼓動が再び速くなる。
「まあ、別に顔色も悪くないしな」
私の顔を見て、そいつは小さく頷く。
な、何よ! あ、あんた、今までは私にそんな気を遣わなかったのに!
ていうか顔が近いわよ! そ、そんなに見るなぁ!