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「かがみ、オレ学校に行くから」

「あっ、う、うん」

 今イチ要領の飲み込めてない顔をしつつ頷くかがみ。

 だけどそんなのはどうだっていい事ことだ



「じゃあなかがみ!」

 オレは早速こなたに結論を伝える為に、走り出そうとする。



 って、待てよ

 ひょっとしてかがみに話さないとオレは気付けなかったのかもしれない



 人に対する想い



 現に言った事でオレはかがみに対して、さっきよりも親近感を持てたことは確かだ。

 それに何より、こなたに対して最悪の答えを持っていかずに済んだ。



「かがみ」

「な、何? なんかまだあるの?」



「ありがとな」

 身構えるかがみの様子が可笑しかったのもあるけど、オレは笑って自然にこんな言葉が出せた。

 オレは自分が思ってる以上にかがみという少女に、気を許してるのかもしれない



 でもなぜかかがみは少し驚いた顔でこっちを見てるだけ

「……あんた、ちゃんとお礼言えるのね………。ちょっと…じゃないわね、かなり意外」

「お前なー人が素直に礼を言ったら………」

「ごめんごめん」

 かがみが手を合わせて小さく笑う。

 それは女の子特有の柔らかさを持った笑み、それは可愛いに分類しても全然問題がない

 かがみのこんな表情を見たことがなかった。

 いや、本当はしていたかもしれないけど、オレが見てなかっただけ

 なんか、オレ今まで損してた気がする………



「じょあな、オレこなたに言ってくる」

「うん、こなたによろしくね」

 最初と違ってまるで親しい相手に話す様に明るい声で返してくるかがみ。

 背を向けて言ったのは、正解だったかもしれない

 向いていたら気恥ずかしくて、かがみのことを見れなかったかもしれないから





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