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「こなた、お前の行ってる学校のテキスト見せてくれるか?」

 オレがそう言ったのは、もはやいつものこととさえ言える様になってしまった泉家での朝食の時だった。

「なんで?」

「お前が学校に言ってる間、目を通しときたいからな」

 こなたはオレの言葉を聞くと必要以上に目を輝かせこっちを見てくる。

「おお〜シン行く気になったのかい?」

「気が早い

 どんなのを勉強してるか、判断材料にするだけだ」

「ちぇ」

 冷静と言えるオレの返しにもこなたは口を尖らせるも、全然落ち込んだ様子を見せない。

 オレがなんだかんだと言って学校に行くということを確信しているのか、

まあショックを受けられた方が色々と面倒なので、こういう行動を取られた方がマシだけどな



「とはいえ了解っと。今年のは学校に置いてあるから、去年ので良かったら」

 こういうのを聞くと、どこの世界でも学生というのはやることは同じなんだと思ってしまう。

 さすがにオレも全部のテキストを置き勉したことはないけど



「ああ、それでいい」

「おk☆ わたしの部屋の前に出しとくよ。なんならもらってくれてもいいよ〜」

「いるか!」

 ドサクサにまぎれて人に廃品回収をさせようとする提案をオレは力強く断った。





「ってやばっ! もうこんな時間じゃん!?」

「そうだな」

「気付いてるなら、言ってくれればいいのに〜!」

 オレに文句を言いながら慌てて部屋とリビングを往復して用意するこなただけど、

別にオレが言おうが言うまいが毎日これくらいの時間に出るんだから、言っても無駄ってものだ。



「じゃあシン、帰ってきたらわたしの学校生活をたっぷりと聞かせてあげるから!」

「いらないからな」

 聞いているのかいないのか、こなたはトーストを口に咥え玄関の方へと走っていた。



 だいたい学校生活の話と言われても、そんなのは毎日こなたから聞かされてるし、今更だ

 そもそも、いかにこなたがかがみを始めとした友達と楽しくしてるかなんての聞かされても、判断材料になりはしないんだから





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