オレの予想は当たっていた

 出来れば外れて欲しかった予想が



 ビデオ屋から借りてきたDVDの中身はオレの全く知ってるものだった。

 そう、全く同じ、オレの過去の記憶



「…………」

「…………」

 借りてきたものを全部を見終わってもオレは動く事が出来なかった。



 信じたくはない



 認めたくはない



 だけど、突きつけられる現実



 何度も、何度もこんな経験は体験してるのに未だになれる事が出来ない



「……オレは、アニメの中のキャラだったのか………」

 オレが生きてきた世界は作られた架空の世界。

 オレがやってきた全ての事はすべて決められた筋書き。



 そうじろうさんやこなたがなんでオレの事について詳しい訳が分かった。

 そう思ってみると、二人の行動には納得の行くものがいくつもあった。



 でも。



 知らなきゃよかった。



 オレの全てが崩れていく。



 全部作り物だった。



 家族も、戦友も、世界も、オレの気持ちさえも。



 みんなみんなみんなみんな。



 ミンナミンナミンナミンナ。





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