「あ、あのさ、そんなに二人三脚で落ち込まなくてもいいんじゃない?」

「う、うん、た、大切なのは完走することだと思うし」

「は、はい、順位というのは一つの目安に過ぎませんから」」

 今まで励ましてくれていた3人もついに慰めモード。

 まあ無理もないか



「それにさ、二人三脚って点数対して高くないしさ、わたしとみゆきさんが出るリレーで簡単に取り返せるよ!」

 ……こなた、今、お前はとんでもない事を言っちまったな。

 お前は慰めのつもりで言ったんだろうが、今ので完全にオレは―――



 オレはこなたに一言言おうと立ち上がろうとする。

「ふざけんなーっ!!」

 言ったのはオレじゃなかった。



「点数の問題じゃないのよ!!」

 言った犯人、かがみはこなたに詰め寄る。

 もちろん紐でくくられているオレも。



「この二人三脚はね、私のプライドやら何やらがかかってるのよ!!

 絶対に負けられない試合なの!!」

「かがみ、そんな一昔前の日本代表みたいなこと………」

「そんな事はどうでもいいの!! 分かったの!? イエスかノーか!?」

「イ、イエス………」

「声が小さい!!」

「イエッサー、サー、イエッサー!!」

「よろしい」

 頷くとかがみはこっちの方に顔を向ける。

 そこにはいつもの勝ち気なかがみの顔があった。



 どうやらこなたの言葉に闘志を掻き立てられたのはオレだけじゃないらしい



「あんたもそうよね?」

「当たり前だろ」

 オレ達は不敵な笑みを交わし合う。

 やっぱりオレ達は息が合ってる。





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