無事デスティニー(限定版)を手に入れたオレたちは、現在メイドカフェで昼食中

 ここは何度かこなたと来たが、相変わらずサービスがよく出来てるな〜

「……輩? アスカ先輩?」

 どうやら、ひよりのことを結構ほっといてメイドを観察してたらしい。

 アスカって呼ばれ方されたから気付かなかっただけかも知れないけど………

「あっ、悪い悪い。つい同業者の仕事振りが気になってさ」

「分りますけど……、事情知らない人にはかなりのメイド好きと思われてるっスよ」

 ……さすがにそういう目が気にならないほどオレは、赤のプライドを捨ててないぞ! というわけで今度から気を付けないとな………



「しかし今日はホントに助かった! ありがとな、ひより」

「いえいえ、お役に立てて光栄っス。でも、アスカ先輩がデスティニー持ってないのは以外っスね」

「いや、これで5体目」

「ハイ?」

「だから5体目」

「……なんでそんなに必要なんっスか!?普通は三つですよ!?」

「そうは言うけどな、これで念願だったデスティニー戦隊が組めるんだぜ!?」

「な、なんっスか、それ?」



「デスティニー戦隊ってのはだな…ってアンタ、オレを馬鹿にしてるだろ?」

「そ、そんなこと、ハハッ!な、ククッ!ないっスよ」

 笑いながら言われても説得力0なんだけどな………

「じゃあ、なんで笑ってんだよ?」

「ハハッ!いや〜アスカ先輩可愛いな〜と思って…ププッ!」

「かっ……!」

 可愛いって、マユにも言われたことないのに!

「ククッ! すいません。でも、アスカ先輩もそういう所があるって思うと、ますますす………」

 何故か顔が赤くなり、黙ってしまうひより。だが今のオレには、そういう疑問よりも、可愛いと言われた方が重大問題だ

 可愛いは褒め言葉なんだろうが、オレとしてはまったくうれしくない。出来ればらき☆すけ共々返上したい称号だ

 これはひよりにカッコイイとこを見せとかないとな……またオレを題材に変な同人を描かれちまう!



「よし!ひより、そろそろ行こうぜ」

「りょ、了解です! アスカ先輩!」

 アスカ先輩ね〜、どうにも慣れないよな、その呼ばれ方………

 それよりも、午後はオレの格好良さをみせてやるぜ!

 と思ったけど、メイドカフェに行ってる時点で、格好良さも何もあったもんじゃないよな………





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