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「すみません、荷物持って貰って……」
「これくらいたいしたもんじゃないけどさ、よくこんなに買うものがあるな」
そういって持っている二、三個の紙袋を少し上げるアスカ先輩
近頃秋葉に来なかったからって買いすぎたかも……また、ピンチだな〜
「いや〜まあ……でもおかげで、欲しいものは大体揃いましたし、今日はこれくらいにしときます」
「そっか、じゃあ帰るか?」
「……そ、そうっスね〜」
ワタシの意気地無し!今日はまだ帰りたくない、ってどうして言えないかな〜
「…っと、その前にと…ひより、ちょっと待っててくれ」
「何か買い忘れですか?」
「おでん缶。秋葉はやっぱりあれで締めないとな。ちょっとここで待っててくれ」
「はぁ、わかりました」
そういうとアスカ先輩は物凄い速さで走って行ったっス
しかし、あのシン・アスカからおでん缶なんて単語を聞くことになろうとは…アニメ見てた時は考えられなかったスね〜
これも泉先輩の影響なんっスかね〜……そう思うと泉先輩に嫉妬して来たな……ってイカン! イカン! ネガティブな思考はダメっス!
今日はアスカ先輩とデート出来ただけで……って、今日行った所って、午前プラモ屋とメカフェ。
午後はアニメショプ数件……これらの場所だとデートしたって言わないっスぅぅぅっ!!!
「ただいま…ってひより、何頭抱えてんだ?」
「な、なんでもないっス〜………」
所詮ワタシは根っからの腐女子。フラグの一つも満足に立てられないっスね………
「なら、いいけど。これひよりの分」
「いいんですか?」
「気にするな、オレは気にしない。ってな」
「わぁ〜、ゴチになります、アスカ先輩。さすがザフトレッドは太っ腹ですね〜」
「なあ……その呼び方やめてくれないか」
「えっ?」