『ひよりんフラグ立て作戦』




 ……き、き、今日はアスカ先輩と約束の日っス

 昨日は興奮しすぎて妄想が広がって、……ってイカン! イカン! いきなり飛ばしすぎだワタシ!

 ……でもなんで、駅内で待ち合わせじゃなくて駅前集合なんだろ? アスカ先輩とワタシは最寄り駅違うのに………

「ワリィ、ちょっと道分からなくて遅れた」

 その声に振り向くとアスカ先輩とその傍らにはバイク、……ああ! バイクで来るから駅前集合だったんっスね



「大丈夫っス、そんなに待ってませんし。さあ、行きましょう」

「ああ…ってひよりどこいくんだよ?」

「えっ? 切符を買いにっスけど………」

「何の為にオレがバイク乗って来たんだよ?」

「おお、なるほ…エエッッッ!?」

 それってまさか二人人乗り!?……でこのまま二人はくぁwせdrftgyふじこlp、……落ち着け! 落ち着けワタシ!

「なんだよ、不安なのか? こう見えても運転には自信があるんだぜ?」

 ええ、それは運転技術の高さはバンクだらけとはいえ、よく存じております。だけど問題はそこじゃないっス〜!!

「で、ですから〜………」

「ほら、行くぞ」

 こ、こ、今度は手をつな、……し、し、死ぬ…でも、い、いまなら死んでい、いいかも………

 悶絶しているワタシを、アスカ先輩は気にする事なくバイクに乗せたっス………





 秋葉についたっス……いや〜ヤバかった………

「ひより、本当に大丈夫かよ?」

「だ、だい、大丈夫っスよ〜」

「全然大丈夫に見えないんだけどな………。悪い、ひよりが乗り物に弱いなんて知らなかった」

「いえいえ〜。の、乗り物は、よ、弱くないっスよ〜」

「でも、乗った瞬間悲鳴あげてたじゃないか」

 そりゃアスカ先輩のこ、腰に、て、手を回したら、そのまま……、って、ヤバイ! 自重しろ! 自重しろ! ワタシ!



「ほ、本当に大丈夫っス! そ、それよりは、早く、早く行きましょう! 売り切れちゃいますよ!!」

「あ、ああ、そうだな。気分が悪くなったらすぐに言えよ」

「は、ハイ!」

 ワタシ、こ、このペースで一日持つのか!?





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