「まあまあ、ひよりん今回の〆切はまだあるんだし、その間に彼氏でも……ね☆」

「………こうちゃん先輩はワタシが男子に話しかけてるの見たことあるっスか?」

「う〜ん、ないね」

「じ、じゃ、どうしょうもないじゃないですか〜!」

「お、落ち付いて、ひよりん! ……そうだ! あの人は? ひよりんの作品によく出て来る………」

「いや、あの人は……」

 確かにワタシがまともに話してる男子はあの人だけっスけど………



「あの人のまわりはギャルゲーも真っ青なくらいにいろいろな属性のひとたちが………」

「まあ、当たって砕けてみなよ。もし断られても、それが経験になるって☆」

「そんな〜、人ごとだと思って〜無理っス!」

「でも、その人のこと気になってるんでしょ〜?」

 ボフン!!

「い、いや、ワタシは………その…………」

「ひよりん、赤くなってかわいい〜」

「か、からかわないでくださいよ〜!」

「あっはっはっは、まあまあ。いきなり彼氏は難しいかもしれないけど、フラグ建てだけでもやってみたら?

 恋愛感情もわかるし一石二鳥! なんてね☆」

「う、……た、確かに………よ、よし!こうちゃん先輩! 先生! ワタシフラグを建ててみます!」

「いいぞ! ガンバレ! ひよりん!」

「まあ、死亡フラグにならないように気をつけろ」



 ということで翌日の昼休み小早川さんたちの昼食の誘いを丁寧に断って、あの人のクラスに行って見たんスけど………。

 やはりというか、なんというかあの人の席と思われる周りにはすでに先客が………



 チビッコロリ属性泉先輩

 ツンデレ属性柊(姉)先輩

 ドジっ子妹属性柊(妹)先輩

 天然巨乳メガネっ子属性高良先輩



 くうっ〜相変わらずハイスペックな面々ッス!

 …………ヤ、ヤバイッス! 腐女子属性しか持ってないワタシとはレベルが違いすぎる〜〜!

 明日また来ようか、いやいや、いつもあのメンバーで食べてるらしいから今日も明日も同じだし…いやいや…と悩んでる間に………

「ひより、こんなところで何してるんだよ?」

「うぉうッッ!!!」

 あの人に見つかってしまったっス…………





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