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「田村さん、お姉ちゃんたちと何話してたの?」
「えっ、あっ、いや………」
「ひよりんがシンをモデルにしたいんだってさ、ねえ〜」
「あ、ああオレは嫌だって言ったんだけど、2人がしつこくってさ」
言葉につまるワタシに御二人がフォローしてくださったス
ていうか二人共息ピッタリっスね〜
「そうなんだー、お兄ちゃん頑張ってね」
「あ、ああ」
小早川さんの笑顔にアスカ先輩も微笑みで返す。
よっしゃ! ネタゲット! しかもアスカ先輩ともモデルの約束も取り付けれたし
「田村さん嬉しそうだね」
「……何かあった?………」
「いやあ、アスカ先輩が聞いてたよりも予想以上の人だったんで」
「うん! シンお兄ちゃんはとっても優しいでしょ?」
「そんなことないって」
そう言いながらアスカ先輩は小早川さんの頭をなでる。
へ〜『シン・アスカ』ってこんな顔もするんだ〜劇中では見たことなかったけど、凄く穏やかな顔。しかも元がいいし。
「なるほど」
「何がなるほどなんだ?」
「いえ、泉先輩がアスカ先輩を好きにな――」
「ロンリークロスボンバー!!!」
「な、なんでー!? アッー!」
なぜかワタシは泉先輩によって再び部屋の外に連れ出されてしまったス………