「ご、ごめん、そ、その、つかさ!」

「ううん、だ、大丈夫だよ、あ、ありがとう………」

 慌てて離れるオレとつかさ。

「ごめんですむか!」

 さらにかがみからもう1撃。



「ってなんであんたが怒るんだよ!?」

「なに言ってんのよ!? 双子の妹がかどかわされてるのに、黙ってるわけないでしょうが!?」

 確かにかがみはこういうやつだ。

 会った時からずっと双子の妹であるつかさや、親友のこなたやみゆきのことになったら一生懸命だ

 だからよくぶつかったし、今でもしょっちゅうケンカする。



「いや〜シン変わらない朝をありがと」

「ああ、ほんとに変わらないな」

 頭を抑えながら、こなたの皮肉にこっちもきちんと返す。

 当たり前すぎる日常。

 といっても毎日女の子にこういうことをしているという意味じゃもちろんない



「変わったわよ」

「ん?」

「あんたは変わったわよ」

 それだけ言ってかがみは前を向いて歩き出す。

 別に動体視力が良くなくても見えたはずだ、かがみが笑っていたということが



「かもな」

 オレの呟きは学校行きのバスが、やってきた音によってかき消された。





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