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「おもしろそうじゃん、やるぜー!」
柊ちゃんからの直々のお誘いということもあってか、みさちゃんはいつも以上に元気一杯の言葉で頷いたの。
柊ちゃんもその様子を予想していたのか、苦笑している。
「ありがと。峰岸は…別に無理しなくてもいいから」
みさちゃんが何か言う前に柊ちゃんが気遣いの言葉を掛けてきてくれるけど、私は別にみさちゃんの保護者とかそんなんじゃないよ?
みさちゃんについていくと、私が考え付かない楽しいところに連れてってくれるから
「ううん、私もやる。みんなと何かやるってすっごく思い出になるし」
「物好きねー峰岸も」
「柊はドライすぎんだよなー」
みさちゃん、柊ちゃんも口ではああ言ってるけど、きっと私達と同じ気持ちのはずなんだよ。
でもそれを口にしちゃうとまたみさちゃんと柊ちゃんとで喧嘩になっちゃうし
……喧嘩といえば………
「そういえばアスカ君、今回は一緒にやらないの?」
「えっ、ああ〜………」
柊ちゃんの口から不自然にアスカ君の話題がなくなる時は、喧嘩していることが多いんだけど、今回もそうだったみたい
でもさっきから教室の入り口付近で仲間になりたそうな視線を送ってるのは………
「あいつ、うさ目じゃねえ?」
「……なにしてんのよ、あのバカは………」
「本当はアスカ君もやりたいんじゃないかな、チア」
「でもね〜妹の様に可愛がってる子の意見を反対したのよ、あいつ」
ちょっと厳しい顔になる柊ちゃん。
どうやら妹ちゃんと仲が良い柊ちゃんにとっては、そのことが引っかかってるみたい。
でもアスカ君がああいう行動に出ているってことは、本当はアスカ君参加したいんじゃないかしら?
「きっとアスカ君も意地になっちゃったのよ」
「だな〜うさ目のやつはそういうところがありすぎるしな」
「そうなんだろうけど………」
「柊ちゃん、優しく優しく」
「う〜」
こういうことで悩ませてる柊ちゃんの姿はすっごく可愛い。
この姿をアスカ君の前で見せたら一発だと思うんだけど………。
「また柊が乙女になっちまったゼ」
「なんですってー!?」
「まあまあ柊ちゃん。チアに参加できなくってもやれることってあるんじゃないかな? 例えば相談係とかスケジュール管理とか」
「ああ裏方な」
その時の柊ちゃんの顔はなんて言ったらいいんだろう。
悩みが解けた人ってこんなに晴れやかな顔をするんだなって。
「仕方ないわね〜付きまとわれても面倒だし、それを言ってきてやるか」
そう言うと駆け出して教室の入り口へとむかう柊ちゃん。
そして呆れたようなため息をするのはみさちゃん
「ああ世話かかんな、柊は」
「ふふ、みさちゃんそれ絶対柊ちゃんの前で言ったらダメよ」
私とみさちゃんは嬉しそうに話す柊ちゃんを堪能しながら、次の授業の準備を始めたの