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「よくそれで引き受けましたね」

「オレしかいなかったんだよ」

 ムスっとした顔で応えるシンちゃん先輩。

 確かにシンちゃん先輩そういうの得意そうじゃないし



「そうですねー店にもよりますけど、予算は一人三千円で人数を店側に言えば………、あっ厳しいですか」

「皆、結構学際で使ってるかな〜3000は………」

 しぶい顔をするアスカ先輩。

 私がサークル関係で使ってる店なら顔が利くし、紹介してもいいんだけど、そんなに大きい店じゃないし………



「ちなみにアスカ先輩、全員で何人ですかね?」

「オレも入れて…10人だな」

「うわ〜微妙な数」

 という事は親しい者同士での打ち上げということか



「後、オレ以外女の子だから、あんまり騒がしいところはやめた方がいい気がするんだよな」

「へっ、それシンちゃん先輩のハーレム組?」

「違う! そのムカつく顔をやめろ!」

 否定はしてるものの偏った男女構成で、そんな話になるのだからかなり親しい関係なはず。

 そして厳しい予算と当然アルコール不可。結構難問である。



「この際、その内のどなたかの家で打ち上げというのはどうでしょう?

 いざとなったらお泊まり会という名目のお楽しみもできますよ」

「だから違うって…でも家でやるのはいいかもな」

「はい、料理とかも作れる人がいたら安上がりですむし」

「それなら何人か料理はかなり上手いからな…オレの家なら、

あっ、その家に居候させてもらってるんだけどな、そこの家の子も参加するし、大丈夫かな」

「シンちゃん先輩、今度先輩のこと聞かせてください、ネタにします」

 いたよ! リアルエロゲ主人公。

 まさかこの目でお目にかかれるとは





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