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「皆、集まったな」
昼休み、朝の練習をやった教室にあの人はわたしたちみんなを呼んだの。
用件は、チアダンスのフォーメションが決まったんだって!
わたしがどこになるかはわかんないけど、どこだってがんばるぞ〜!
「これで本決まりだ、それでいいんだよな?」
あの人の言葉にこなちゃん、ゆたかちゃん、みなみちゃん、日下部さんが頷く。
そこであの人は厳しかった顔が少しだけ柔らかいものになる。
「といっても、よっぽど嫌だったら考えるから、言ってくれよな。かがみの隣が嫌とかさ」
「なんで私を例に出すのよ!?」
お姉ちゃんのツッコミで皆も釣られて笑いが生まれる。
うん、やっぱりわたしたちにはこういう雰囲気のほうがあってると思うよ。
「じゃあ言っていくからな」
「アスカ君一応ホワイトボードとかに書いていった方が良くない?」
「そうだな、じゃあ峰岸書いてくれるか?」
峰岸さんは頷くとホワイトボードの側に立ったの。
いよいよ発表
「まずはこなた、前列真ん中上座側」
「センターはもらったぜ!」
運動神経抜群のこなちゃんはやっぱり一番目立つところ。
「その後ろ、後列真ん中がゆたか、その隣の上座側がみなみ、下座側がみさお」
「みなみちゃん、日下部先輩よろしく、お願いします」
「……こちらこそ、よろしく」
いつもはクールなみなみちゃんも仲良しなゆたかちゃんの隣だから、とびっきりの笑顔を浮かべる。
「まかせな、わたしが後列にいる以上、金の船に乗った気でいろよな!」
「それだと不安が一杯でしょ………」
「みさちゃん、金は水に浮かないよ」
「あれぇ〜?」
でも日下部さんとみなみちゃんが後ろの列はちょっとびっくり、てっきり二人とも前の列かと思ってたのに………
「みなみの隣がひより、みさおの隣が峰岸」
「り、了解っス!」
「はい」
これで後列の五人が決まった…あれ、わたしは一体どこなんだろ?
「こなたの隣、上座の端みゆき、下座の端かがみ」
ホワイトボードには峰岸さんの綺麗な文字でみんなの名前が書かれてる。
書かれてないのはわたしだけ
そして名前が書かれてないとこは一つだけ
えっ
でもそこって………
「こなたの隣、前列真ん中下座側…つかさ!」
「ええええええええええええ!?」
予想外のサプライズにわたしは大きな声を出しちゃったの