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『えっ?』

 かがみという共通の知り合いがいるけど、2人が互いの事を話題にしたことをオレは聞いたことがないし、

現にこのチアダンスの練習が始まるまで親しく話してるのをみたことがない。



「えへへ、休憩の時に何気なく話しかけたらすっごく話があっちゃって」

「柊ちゃんからどんな人かは聞いてたから、お話したないなって思ってたんだけど、きっかけがなかったのよね」

「うん、だからこのきっかけを作ってくれたゆたかちゃんに感謝しないと」

「そ、そんなことないですよ〜」

 照れた様子で否定するゆたか。

 確かにつかさとあやのには穏やかな性格に家庭科が好きという共通の話題があるけど、

ゆたかがこのチアダンスを持ち掛けなかったら、こんなに話す仲にはなってなかったかもしれない。

 そういう人を結びつけるのはさすがにこなたの従姉妹だけはある。

 オレもこなたに出会わなかったら、今みたいにこうして皆と一緒に何かをするなんてことはなかったはずだ。



 本当になんの運命がきっかけになるか分からない………



 その時オレはチームワークを良くする考えが浮かんできた。

 名案があるわけでもないし、駄目で元々やってみる価値はある気がする。

 オレはメモを取り出し、頭に浮かんだ閃きを走り書きしていく。



「……え〜とシンちゃん聞いてる?」

「えっ!?」

「男の子ってやっぱり自分の世界に入っちゃうものなのかしら」

「あ〜お兄ちゃんは結構そういうところありますよ」

「えっ、ちょっ!?」

 自分達のことを思いっきり棚上げして、オレを責める3人。

 オレも今までに中々に理不尽な仕打ちを受けてきたけど、今回のは結構な上位に当たる理不尽さだ!





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