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やはりこなたかみさおかをry
それを思ったのは、衣装の為の材料を買いに雑貨屋に入って数分が経ってからだった。
「ねえねえこの生地素敵じゃない?」
「うん色合いがいいよね〜」
チアの衣装のじゃないだろその色合いは………
ゆたかも小物を興味津々といった感じで見てるし………。
完全にただの買い物モードに入ったつかさ、ゆたか、あやの。
以前にみゆきの買い物に付き添ったことがあったけど、あのみゆきですら我を忘れて店内をウロウロしてたし、
買い物には女の何かを外すものがあるらしい。
「……え〜とゆたか、どれかイメージに合いそうなのがあるか?」
「えっ!?」
このままだったら閉店までいそうだったので、まずは衣装の立案者のゆたかに声を掛ける。
ただゆたかもこういった店はあまり来ないらしく、めぼしいのが見つからないのかキョロキョロとあたりを見渡す。
「ゆたかちゃん、ゆたかちゃん、こんな感じの材質かな?」
「それとももうちょっと運動向けの方がいいかしら?」
「えっとですね」
さすがに人が良い二人は困ってるゆたかに気付くと放ってはおかず、色々と提案してくる。
あやのはともかく、つかさがあんなにテキパキしてるの初めて見たけど
「妹ちゃん、言ってた真ん中の星はこの生地使ってみる?」
「じゃあアップリケのと両方作ってみようよ」
「そうね」
どうやらつかさとあやのの頭の中ではあるていどの形がもうできているらしい。
しかも会話から結構前から打ち合わせしてるみたいだけど………
「どうしたのシンちゃん?」
「……お前達ってそんなに仲良かったけ?」