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そしてなんだか嬉しい
わたしがお姉ちゃんのことを尊敬しているって分かってくれてることが
それとシンちゃんがわたしたち姉妹にとっても真剣な態度で接してくれたことが
どっくん
どっくん!
どっくん!!
どっくん!!!
また!?
この胸の痛み、昼間に感じたときよりも強い!?
一体なんなんだろ? この気持ち?
おさまるどころか激しくなる
シンちゃんの、あの人の真剣な顔を見てると
ひょっとしてわたし
「悪い、こんな話。今日は疲れてるよな」
「ほんとよ、っていうかもう本当にいいから」
「照れるかがみん萌え〜」
「ちが〜う、そもそも私とつかさは双子であって―――」
今日の夜あたりに聞きにいってみようかな
この気持ちの正体を、尊敬してる大好きな人に
わたしは電車に揺られながら隣で仲良く喧嘩してるあの人と、双子のお姉ちゃんを見ながら、そんなことを考えていたの。
〜 f i n 〜